Experiment record
EHF-S55MP3Bの発電データ取得:読み取り専用ECHONET Lite実装
非公開のEHF-S55MP3B設置環境で、読み取り専用ECHONET Lite収集器と1分間隔の下流記録経路を実装・検証した記録。生データは公開しない。
結論
初期の可否調査は、読み取り専用の収集・記録ワークフローの実装へ進みました。収集器はECHONET Liteの Get 要求だけに制限し、私有環境において1分間隔の下流記録、重複防止、選択した出力制御テレメトリを検証しました。ただし、これは公開されたアクセス手順ではなく、他の設置環境で同じ動作を保証するものでもありません。
範囲とプライバシー境界
本記録は、所有者が承認した非公開の設置環境に関するものです。機器・ネットワークのアドレス、ホスト名、スプレッドシート識別子、認証情報、家庭内の発電・消費時系列、設置設定は公開しません。コードと生データも非公開です。リポジトリには中立的なCSVスキーマと、処理を実行しない解析プレースホルダーだけを置きます。
再現用の実行環境
AIまたは人が同種の検証を再現するために、確認できた構成を以下に固定します。これは同等構成の例であり、同じ型番の機器での動作を保証するものではありません。
| 区分 | 確認済みの構成 | 公開上の限界 |
|---|---|---|
| 収集ホスト | Raspberry Pi 4 Model B、メモリ 2 GB | 個体識別子・ホスト名は非公開 |
| 起動媒体 | KIOXIA EXCERIA microSDHC 32 GB | シリアル番号は非公開 |
| 筐体・冷却 | ファンレスのアルミ放熱ケース | 設置位置・室温は未公開 |
| 電源 | USB-C、定格 5.1 V / 3.0 A | 電源個体の型番は未記録 |
| 接続 | 有線Ethernet | IPアドレス、MAC、LAN構成は非公開 |
| OS | Raspberry Pi OS Lite 64-bit。導入済みホストは Debian GNU/Linux 13 と報告 | 正確なイメージ版、カーネル版、全パッケージ版は公開記録に未保存 |
| 収集ソフト | Pythonの eibs7_collector.py | 正確なPython版・依存パッケージ版とソース本体は非公開 |
| 常駐・記録 | systemd service/timer、ローカルログ、非公開Webhook、Google Apps Script、非公開Google Sheets | URL、トリガーID、スプレッドシートIDは非公開 |
通信境界と処理順序
- 所有権と機器通信の承認を確認する。
- 承認済みの私設ネットワーク上の対象へ、ECHONET Lite UDP/3610の Get (0x62) だけを送る。
- 太陽光、蓄電池、分電盤の対象クラスから得た応答をローカル記録へ保存する。無応答なら記録して停止し、探索や設定変更は行わない。
- systemd timerで収集・同期を実行し、データを非公開Webhook経由でスプレッドシートへ送る。
- 取込側でsource keyと時刻境界を照合し、同一または古い再送を追加しない。
- 導入・変更後は、収集器、Webhook、スプレッドシート最新行を同一観察として照合する。
実装した方法
- Raspberry Piを用いる収集器を、太陽光パワーコンディショナ、蓄電池、分電盤の各クラス向けに準備しました。
- 通信境界はECHONET Lite Get (0x62) のみに制限しました。Set、設定変更、リセット、探索スキャン、認証試行、制御命令は含みません。
- 承認済みの対象アドレスが未設定の場合、ソケットを開く前に安全停止する設計にしました。
- データは非公開のローカルログへ書き、非公開Webhookを経て非公開スプレッドシートへ1分間隔で記録しました。
- 取込経路では、source keyと保存済み時刻境界により、重複または古い再送を拒否します。
確認できた観察
- 初回の本番有効化前に、オフラインのパッケージ試験と導入検証試験が合格しました。
- 初期の限定的な実機読取では、基本的なネットワーク到達性があってもECHONET Liteオブジェクト応答は得られませんでした。このときポート探索、認証情報の推測、機器設定の変更は行いませんでした。
- その後の本番運用では、Pi → Webhook → スプレッドシートの経路で、太陽光と分電盤の観察値を記録しました。
- 導入後、1分ログと日次分析を読み戻しました。導入直後の日は、完全な日次証拠とは扱わず「暫定」と表示しました。
- source keyで完全一致する後発の重複記録を確認後に削除し、全件を読み戻して重複キーが残らないことを確認しました。
- 太陽光の出力制御率、出力制御上限、余剰買取制御、出力抑制状態の4項目を、一次資料、機器のプロパティマップまたは実機応答、保存済みの観察値がそろった後に追加しました。
- 拡張後はローカルコード、機器側導入、Webhook取込、スプレッドシート最新行を照合し、拡張試験一式は18件すべて合格しました。
確認された例示値と限界
この一つの非公開設置環境では、追加した制御項目で 100%、65533 W、enabled、not curtailed と整合する観察値を得ました。上限値は当該設備の公称出力より大きく、能動的な上限がない状態を表す当該機器・設置環境固有の表現として扱いました。普遍的な解釈ではなく、これらは請求計量値でもありません。
未検証の事項
- 以前に応答が得られなかった原因は特定していません。設定、ネットワーク分離、実装差などの可能性を、本記録だけで解決したとは言えません。
- すべてのEHF-S55MP3B設置環境が同じECHONET Liteクラスやプロパティを公開することは実証していません。
- 承認済みで機微でない試験環境と公開可能な生データがなければ、公開再現性、計測精度、長期信頼性は確立できません。
再利用できる安全原則
- 機器通信の前に、所有権と承認を確認する。
- 最初は限定的な読み取り専用要求にとどめ、無応答後にポート探索、認証推測、設定変更を行わない。
- 承認済みの実機読取成功を確認するまで、自動収集を有効にしない。
- 私有の生データを別に保管し、追跡可能な匿名化結論だけを公開する。
- 冪等な取込を用い、導入後に保存済みレコードを読み戻す。
- 機器項目の追加は、文書、観察応答、保存済み記録が一致した場合だけ行う。
関連成果物
公開記録の境界は experiments/EHF-S55MP3B-001/ です。元の根拠は私有であるため、データスキーマは空、解析ファイルは意図的に処理を行いません。